恋の扉をこじあけろ



なんとか先生が戻ってくる前には状況を立て直すことに成功した。


「それじゃ、はずしますね」


ふう、よかった。

こんなの息がうまくできないし、気持ち悪いから早くはずしてほしい。


またさっきみたいに苦しいことになりたくないし…


先生は器具についていた取手に手をかけた。



「……」



抜け、ない。


あれ、抜けない?



先生がいくら引っ張っても、なかなかわたしの上あごからはずれてくれない。



正攻法で取るのをあきらめたのか、先生は後ろに回り込んで、後ろから抜こうと試みだした。


ぐぐっと力を入れられて、その力に負けて下を向いてしまいそうに顔をなんとか正面に保った。

力を入れられたとき、なぜかちょっとドキドキしたけど、そんな余裕はすぐに消えた。



だってこれ、抜けなかったらやばいでしょう!?