恋の扉をこじあけろ



わたしのちょっとだけ開いた口から、味がするのかしないのか、確かに変な味のものを入れた。


上あごを包み込むようにして、その上から銀色の器具を押し込まれた。



うう…、ちょっとこれはきついかも。


「しばらく時間をおきますね。きついだろうけど、なるべく口を動かさないようにしてください」


喋れないのでこくこくと頷くと、先生はわたしの側から離れてどこかへ行ってしまった。



よかった。


こんな変な状況、先生にされたこととはいえ見られるのは恥ずかしくてつらいし。



ほっとしながら、うっかり変な風に唾と飲み込んでしまったわたしはしばらく苦しむはめになってしまった。