恋の扉をこじあけろ



ものすごく残念。


ずっと先生の腕の中にいたかったのに。


「ご、ごめん…」


「いえ、あの」


何て言ったらいいかわからなくて、それだけしか言えなかった。


もっと抱きしめてほしいなんて言ったら、迷惑かも。


だけど、もっとしてほしかった。

ああ、でもそんなこと言えない…。


ふるふると頭を振って、的井先生を見上げた。


「的井先生!わたし、先生に聞きたいことがあって、ずっと探していたんです!」


「俺も聞きたいことがあるんだ」


えっ、と固まった。



先生がわたしに聞きたいこと?


何だろ?


どきどきしながら待っていると、先生はすっと右手を動かした。


「それ何?」


「え?」