え、いいの?
差し出してくれた手を、ありがたく取った。
登ってきたばかりで熱いわたしの手とは違って、先生の手は少しひんやりしていた。
感動。
また、先生に触れられる日がくるなんて。
わたしの右手が今感じているものは、確かに的井先生の手なんだ。
…夢みたい。
的井先生はわたしをひっぱりあげて、立たせてくれた。
その勢いのまますっぽりと先生の腕の中に飛び込む形になってしまった。
う、わあ。
なにこれ。
何これ!
「ま、的井せんせ…」
頑張って絞り出した声に、的井先生ははっとしてわたしを解放した。
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