恋の扉をこじあけろ



「まあ。まあまあ。かわいいじゃないの」


冬実はさらににやにやしながら、片手を口元に持って行った。



面白がってるのがみえみえ。



だけど、自分ではどうしたらいいかわからないから冬実にアドバイスを求めるしかない。



今日のことを思い出したせいで、わたしの顔はまた赤くなっているような気がする。


「意識しちゃって、すぐに顔が赤くなるし…、すぐにというか、常に?今までどうやって先生と接してきたのかわからなくなったの」


「おもしろいことになっているね。二年も恋を避け続けてきたためのブランクか」


冬実はばしばしをわたしの肩を叩いてきた。


「大丈夫よ。それでいいんだから」



それでいいわけないだろう。


わたしは困っているのです。



むぅっとして冬実を睨んだのに、冬実はそんな攻撃などものともせずに、何か気になることがあったらしく首を傾げた。