恋の扉をこじあけろ


「こんにちは、牧原さん」


「こんにちは…」


気持ち下向きで挨拶をして、診察表を渡すと先生のあとをついていった。


歩きながら、先生がわたしを振り返る。


「ちゃんと宿題した?」


わたしはぎくりとして、先生から目を逸らした。


「ええと、しましたよ」


「してないな、さては」



すぐにばれて、しょんぼりと肩を落とした。


だって…

きついしだるいし、うっかり忘れちゃうしで通算10日くらいしか実施できなかった。

わたしのバカ。


「ごめんなさい」


「今日からはちゃんとしなよ」


うな垂れたわたしの頭に、先生がぽんと手を置いた。


心の中で歓喜の悲鳴をあげる。


ふああ~

うれしすぎて失神しちゃいそぉ…