恋の扉をこじあけろ



そんなことを言われても…


「そういう冬実はどうなのよ?」


「はぐらかさないの」


冬実に再び鋭い眼差しで見られて、泣きそうになった。



冬実が言いたいこともわかる。


だけど…



わたしはまだ…



ふっと、冬実の表情が和らいだ。


「きついこと言ったけど。琴乃なりに進んでいけばいいわよ」


出た。


冬実の天女顏。


その視線から逃れるように、食べかけのケーキに手をつけた。