恋の扉をこじあけろ



このままじゃ、無理!


「あの、先生」


「ん?」


機械を手に持つ先生に、あわてて『待った』をかけた。


「この前かけてくれたタオルみたいなの、かけてもらえませんか?」


「これ?」


「そう、それです」


先生が棚を漁って出したものを見て、コクコク頷いた。


「別に先生が下手だからとかではないですから…!」


目を瞑ってるのを見られるのも恥ずかしいし、かといって開けておくのもおかしいような気がするし。


とにかくこのままなんて無理。


「わかったわかった。かけてあげるからちゃんと横になって」


わたしの必死な様子に笑いながら、起き上がっていたわたしの肩を押した。

その力に誘導されて横になると、ちゃんと顔にタオルをかけてくれた。