「まじかよ?!
お前にもついに春が…」





俺の隣でブツブツと意味の
分からない事を言ってる奴
はほっておいて、俺はメールの
内容を考えた。




「んで、どうしたわけよ?」





これは言わなきゃ出ていかないな、と
思い、言うことにした。





「……好きな奴がいんだけど、
なんてメール送ればいいか分かんねぇ…」





「かーわーいー」




女みたいな声を出した兄さん。



だから、言いたくねぇんだよ。

てか、これじゃ俺…
女々しい奴みたいじゃんか…。





「んー…普通に今何してる?とか
今メール大丈夫??とか
でいいんじゃね??

てか、お前可愛いなー」




ワシャワシャと俺の髪を触る
兄さんの手を払った。




まぁ…参考にはなったな。




俺は兄さんを部屋から追い出した。




「よし」





【今、メール大丈夫か?】



俺はメールの内容を読んだ後、
送信した。





…女みてー。俺…。
女に慣れてねぇんだよな…俺って。