『別れたって、どういうこと?』 ひどく心配そうにそう呟く亜衣子ちゃんに、私は、首をフルフルと、横にふった。 正直、わからない。 …けど、 とりあえず、私自身が遥斗くんに別れを切り出された覚えがないのは確かだった。 首をふる私に安心したのか亜衣子ちゃんは、軽く胸を撫で下ろすと、 『…噂で聞いたのよ、遥斗くんが1年と付き合い始めたって…』 ポツリとそう呟いた。