『…で、桜庭ちゃんはどうしたいの?』 『…え?』 ふいに、そう言い放った溝口くんに私は、首を傾げる。 すると、溝口くんは、ハァ…と、ため息をつくと、 『だーかーら!桜庭ちゃんは、その1年をどうしたいわけ?ほら、北川に近づけたくないとかさ、なんかいろいろあるっしょ!?』 勢いよくそう言った。 私は、その言葉にポカンとした表情を浮かべる。