『優芽』 凛とした声が体育館内に響いた。 『は、遥斗くん』 振り返らなくてもすぐに誰かわかる。 『来てたんなら、声くらいかけろよ?』 そう言う遥斗くんに、 …だって…乃愛ちゃんとイチャイチャしてたから…。 なんてこと、言えるはずもない私。