『な、なに…』 驚きすぎて言葉が出てこない。 口をパクパクさせて、今、起こった出来事を頭の中で整理していた。 …今、キ、キス…。 言葉にしたいのになかなか声が出てこない私に、 『乃愛、あんまり隙みせないようにな?』 そう言うと、桐谷くんは不適な笑みを浮かべたのだった。