『いや、ちょっ…え!?』 目を見開く私をよそにどんどん顔を近づけてくる桐谷くん。 …う、うそでしょ? 思わず、ギュッと目を閉じてしまった。 ……? けど、 目を瞑ったものの一向に何も起きる気配がない。 そして、おそるおそる目を開くと、 『バカ、流されてんなよ』 そう言って、私を見つめる桐谷くんの姿が視界に入ってくる。