まさか、こんな風に桐谷くんに助けられるなんて思っていなかった。 だって、桐谷くんときちんと会話したのだってあの大会の時、優芽先輩に説教した後だけ。 それにしても、何でこんなところに? 今更ながらそんなことを考え、怪訝な表情を浮かべていると、 そんな私に気づいたのか、桐谷くんと目があった。