…言えたらどんなに楽だろうか。 でも、 『…言いたくないですから』 私は、凛とした態度でそう言い放つ。 さすがに先輩も少し驚いたように目を見開いたが、 すぐに、ニヤリと不適な笑みを浮かべて私を見つめた。 『じゃ、オレも諦められないな。てか、乃愛ちゃんのその顔チョーそそる』 ゾクッ 背中を冷や汗が流れる。 なんだか嫌な予感がした。