さすがに3年の先輩を邪険には、できなくて…。 本当だったら “いい加減に諦めろ、ウザイ” ぐらいの言葉を言ってやりたいけど、そういうわけにもいかない。 『え〜、つれないなぁ〜』 …ウザッ 語尾を伸ばすようなしゃべり方にイライラする。 『すみません』 私は、それだけ言って、軽く頭を下げ、そそくさとその場を後にした。 だから、気づかなかったんだ。 先輩がニヤリと不適な笑みを浮かべていたことに―…