2人にからかわれる溝口くんがあまりにも面白くて思わず吹き出してしまいそうになる。 『溝口、どんまい、頑張れよ〜』 バスケの推薦で早々と大学が決まった涼太は、軽くそんな言葉を投げ掛けた。 『…っち、オレも部活してれば…』 『はい、バカ言わないの〜涼太はあんたより成績いいでしょーが!』 パシッと、奈々ちゃんに頭を叩かれ、溝口くんは不機嫌そうに首をすくめる。