――…




『あ、優芽!!戻ってきた!』



『大丈夫!?』




私が観客席に戻ると、心配そうに私を待つ亜衣子ちゃんと奈々ちゃんの姿が見えた。




『ゴメン、心配かけて…私は、大丈夫だよ、それより…試合は?』



私は、呼吸を整えながらすかさずそう尋ねる。





『今、勝ってるよ!!さっき、北川遥斗が点数いれてた』





…そっか、よかった




とりあえず、勝っていると言う言葉に私は、安心して胸を撫で下ろす。