私は、あまりの驚きでポカンとした表情を浮かべる。 すると、 『わぁ、かわいい?キミ、バスケ部なの?』 ようやくこの男の子の存在に気づいた奈々ちゃんがキラキラした目を向けてそう言い放った。 『はい、新入部員です』 …そして さっきまで、私に向けていた表情からは考えられない爽やかな笑みを浮かべる男の子に、私は目を見張った。