“あ〜、もう!もう少し、ハッキリしないから、あんな“噂”流されるんですよ!!!” 本当に乃愛ちゃんの言う通り。 私は、そう考えると、クスリと笑みをこぼした。 なんだかんだ言って、乃愛ちゃんの優しさを感じて、嬉しくなる。 “乃愛ちゃん、ありがとう” 私は、心の中でポツリとそう呟くと、体育館の中へと駆け出した。 もう、後悔はしたくない。 そう思いながら。