その時、





『試合、もう、始まってるって』



『マジ?急がなきゃ』




私の後ろでそんな声が聞こえてきた。





…試合、始まったんだ…




その声につられ、ぼんやりと私は、時計を見つめる。




試合が始まってから、すでに5分が経っていた。