2人にプレッシャーをかけられ、焦る涼太に私はクスリと笑みを浮かべた。





『…じゃ、私たち、向こうの方で応援してるからね、優芽、奈々行くわよ〜』






『うん、あ、涼太、頑張ってね!』




亜衣子ちゃんにそう声をかけられ、慌てて後に続こうとした私は、涼太に一言そう呟くと、足早にその場を後にする。





『おー!優芽、ちゃんと見とけよ』






後ろのほうから聞こえてくる涼太の声に私は軽く手を振りながら答えた。