――… 辺りは、もうかなり暗い。 この辺は、外灯が少ないから余計に暗く感じる。 そんな中、私は、懸命に学校に向かって走っていた。 そして、その途中… 『優芽!!』 学校の近くのベンチに1人座っている優芽を見つけた。 優芽は、私に名前を呼ばれ、ハッとしたように顔をあげると、 『亜衣子ちゃん…』 そう呟いて、軽く笑みを見せてくれる。 けど、目の回りは、かなり赤くて今の今まで泣いていたことがすぐにわかった。