私がそう言うと、遥斗くんは、軽く目を見開いた。 そして、 次の瞬間、フッと、軽く微笑み… 『…わかった、優芽がそう言うなら…』 ズキン それだけ言い残すと遥斗くんは、私から顔を背けて体育館の方へと歩き出す。 ――…一筋の涙が私の頬をつたった。