『…は、るとくん?』




大好きな遥斗くんの声。




私が遥斗くんの名前を呟くと、遥斗くんは、私のところまでかけよってくる。





『…っ、優芽…』




肩で息をしている遥斗くんに、






『部活、終わったの?』





私は、笑顔でそう尋ねた。





もしかしたら、上手く笑えていなかったかもしれないけど、遥斗くんの前では笑顔でいたかった。