『あぁ、わりぃ、サンキュー』 そう呟いて、乃愛からもらったタオルで汗を拭った。 涼太も、『お疲れ』と、軽く手をヒラヒラさせて乃愛に話しかけている。 ―…乃愛は、2歳年下で、オレのイトコ。 昔から妹みたいな存在だった。 …まぁ、まさか、乃愛がオレと同じ高校受けるなんて思ってなかったけど…。