『あれ?溝口、何先に行こうとしてんのよ、お会計まだでしょ?』




ニッコリ、そう言って微笑む亜衣子ちゃん。





…え?





そんな亜衣子ちゃんに私はもちろん、溝口くんまで目が点になる。




『…あんた、まさか、女からお金出させようなんて思ってないわよね〜』





奈々ちゃんまでもが、そう呟いた途端、





溝口くんは…





悟ったように、肩をすくめた。