あんずとケーキと、チョコと恋。~スイーツ系男子の誘惑~





「飛び蹴りの一発でも食らわしてやるんだった!今思い出しても腹立つわー!」

「…そういうのが女子としてどうかと思われるんだって。」



お気に入りのサロンが併設されているスイーツ店、『Patissrie Amagase』で、今来たばかりの友人、みかさが苦笑する。



今日はみかさにとことん愚痴を聞いてもらうんだ!
ひとり勝手にそんな決意を胸に抱いて、私はミルクたっぷりのカフェオレを飲み干した。




「まぁ…いい機会なんじゃない?男はゆうくんだけじゃないでしょう?」

みかさが半ば呆れたように笑って言う。



「…でも…。」

「まぁ、悔しかったら女磨いて見返すことね。」
…みかさの意見が正論すぎて、何にも言い返せない。


「…どっかで女度上げる修行積まなきゃなぁ。」
ぽつりと呟くと、みかさが吹き出す。


「そうね、私、あんずの素直なところ、凄く好きよ。」
肩を震わせながら、みかさが私を見て言う。




もう、みかさってば、他人事だからって…。
みかさを軽く睨むと、みかさはまた笑った。