｢ゆうくん、何？｣
大事な話があるから、と呼び出された私は、まさか後で振られるなんて予想もせずに、ゆうくんの前の席に座った。
｢…別れようぜ、俺ら。｣
素っ気なく言うゆうくんに、私は内容を呑み込みきれずに瞬きを繰り返す。
｢…え？なんで…、｣
思わず漏れる疑問の言葉はのどに引っ掛かって詰まる。
｢…俺、お前のガサツさに嫌気さしたんだよ。大学生なのに基本ノーメイクだし、性格もサバサバしすぎだし。女として、どーかと思う。じゃあな。｣
言うだけ言って、すっきりしたようにその場を立ち去るゆうくん。
私はその背中を見送るしかできなくて…
…今思うと、かなりムカつくわがままな男だ。
私の気持ちも聞かずに言いたいこと言うだけ言って去るなんて…！
