そういえば。 陽向とは、すっかり打ち解けられたなぁ。 雪人さんが私を雇うと決めてくれてから、陽向は文句を言いつつも、私に色んな仕事を教えてくれる。 多分、根が良いひとなのに加えて、兄弟も多いからか、面倒見が良い。 私にも容赦なく罵倒を浴びせてくるから、私も気兼ねなく陽向には色んなことを聞けた。 …多分、それが、陽向なりの気遣いなんだろうなぁ。 カランカラン。 「…っいらっしゃいませ!」 お店の入り口のベルの音に、私は陽向のことから思考を慌てて転換した…──。