「よーし、ほんじゃ、みんなこうやってまた揃えたことに感謝してよ、いつものカラオケでも行くとするか」
突拍子もない犬山の発言に、いいじゃないですかと乗っかるあなたの。
「あ、そうそうあなたのさん、将権のこの体は大丈夫かね? なかなか回復しねえみたいだけど」
思い出したように組長が心配した。
「ああ、だいじょぶでしょ」
たいして診もしないで適当に言ってにこっと笑った歯にはやっぱり金が巻かれていた。
「あなたのさんが言うからには問題ないってことだ将権、よかったな」
「おお」
「今日は朝までコースだ」
野兎組長はさっそく愛用のウォークマンで歌う曲の耳練習のために聞き入る。負けじと霧吹組長も愛用のカセットをデッキにセットし始めた。将権と修は目を合わせ、これは付き合うほか選択は無いなと感じ合い、溜息をつくと仕方なく重いケツを上げた。

