夏の花火は儚く綺麗で


―土曜日



「おっせーな、萌絵」

「一緒に来ればよかったじゃない」

「昔から待ち合わせって決めてんの」

「…デートみたい」

「はぁ?デートとかありえねぇから」


葉菜は浴衣で来ていて、

綺麗なロングの黒髪は、

頭の上で綺麗なお団子ヘアーに大変身していた。


やべー、可愛いんスけど!


「遅れてごめんっ」

「おせぇーぞ、萌絵!」

「ごめんってば、慣れない化粧で時間オーバーしたの!」

「お前…夏祭りくらい浴衣で来いよ」

「いいじゃん!これでもオシャレしたんだし」

「ハイハイ」


日向が“お前”

と言うときは機嫌が悪いとき。

まさか遅刻するなんて思わなかったなー。