夏の花火は儚く綺麗で


日向side


「ひっくんなんて大嫌い!!」


大嫌い……。

まさか萌絵に言われるとは思ってなかった。

俺に彼女が出来てから、

様子がおかしい萌絵。


俺……なんかした?


「お、おい!萌絵!!」


久々に呼ばれた、

“ひっくん”

って名前に懐かしさを感じて、

ここで萌絵を追ったら、

“萌絵を苦しめる”って、直感的に思った俺。



「あれ、日向」

「葉菜…」

「…萌絵ちゃんとなにかあったの?」

「大嫌いって言われたわ。…アイツは俺の大事な奴だからダメージがデカイ。」


恋愛対象とかではない。

もう、“家族”みたいなもんだから。

萌絵に関しては、“妹”的な。

妹に“大嫌い”なんて言われたら傷つく。


「あたしが話してみるね」

「葉菜が!?」

「うん」

「マジで!?サンキュー」

「彼氏が元気ないのは嫌だもんww」


葉菜は、

“清純派美人”

だと思う。

綺麗なロングの黒髪。

キメ細かな肌、

薄い唇………。


やべっ、俺キモッ!!


どこ見てやがるんだ!

ま、男だし?

下心くらいあるわなーww

健全な男子高校生だし、

お年頃ですから?


……つーか、これじゃ俺が欲求不満みてぇじゃん!

絶対違う!!

俺は無理矢理とか言う趣味ないからな!?

つか……、

「綺麗過ぎる葉菜が悪い」

「えっ//!?」


ま、そうゆうことにしとこうじゃないか!


「じゃ萌絵ちゃんと話してくる!」

「萌絵いねぇーよ?」

「萌絵ちゃんの行く所ならわかるから大丈夫!」

「そうか?じゃあ頼んだ」

「任せてっ」