夏の花火は儚く綺麗で


「葉菜の方が倍可愛いぜ」


……言わないでよ。

“葉菜”なんて名前……、

日向の口から聞きたくない。


「葉菜なら……」

「ひっくんなんて大嫌い!!」


それ以上聞きたくなかった。


あたしが、

葉菜ちゃんより劣っているのはわかってたから。


何よりも、

葉菜ちゃんとあたしを比べているのに傷ついた。


「お、おい!萌絵!!」


ごめんね、日向。

あたしがアンタを好きになっちゃったから……。

日向があたしに振り向くはずないのに、

まだ諦め切れてない、

未練がましいあたし。