ズルい人




もう限界だ…っ!!


俺は立ち止まり、すうっと息を吸い込んで息を整えた。


『もうおしまい?』


真緒の声…。


真緒の声が聞こえたほうに携帯電話をかざした。


あと少しの距離だ。


「真緒。どうして俺の前から姿を消したんだい?早くうちに帰ろう」


俺は走り疲れてふらふらの状態で真緒に近づき、真緒の手をとった



つもりだった。