「お前の力を借りたい。頼めるか」 土方は何かをグッとこらえるように、眉を寄せた。 そこ行動が理解できない南は戸惑いつつも、了承の意を頷くことで伝えた。 「……そうか。今後ともよろしく頼む、立花」 『はい』 再び颯爽と出て行こうとする土方を、南が再びとめることはなかった。 そのあと、幹部のメンバーが今夜はお前の歓迎会だな!とかよろしくな!とか言って部屋を出て行った。 残された南は、先ほどの土方の険しい表情の意味を考えていた。 何か私、悪いことでもしたんだろうか……。