シンッと静まる道場に、一人の笑い声が響く。 誰かなんて決まっている。 『なにが面白いんですか。沖田さん』 笑っている沖田さんをジトーッと見ながら私は不満そうに言った。 それに対して沖田さんは、ごめんごめんと笑いすぎてあがった息を整えながら言った。 「君みたいなお馬鹿さんはじめて見たから、つい」 お馬鹿さんってなによ。 ムッとしながら沖田さんへの視線を向け続ける。