「あんたもさ、いい加減男つれば?」 『男?いやだよ……いい匂いしないし』 「お前変態か」 『女の子って可愛いよなぁ』 「お前、完璧男じゃねーか……あんた顔綺麗なんだから…その気になれば彼氏くらいすぐできれと思うけど?」 『彼氏かぁ……』 窓際の自分の席から、空を見上げる。 一転の曇りもない澄み渡った空に、ボソリと呟いた言葉が吸い込まれた。 『自分より強い人だったら、考える』 「だったら、この学校じゃ無理だな」 南の言葉に、バッサリと即答した。