『なに??』 目を擦りながら、のそりと起き上がり、部屋の中が真っ暗な事に気づいた。 なんだ??何かあったのか?? 障子の向こうの見えない人を見た。 今何時くらいなんだろう……。 ――――スッ 障子を開け、外の様子を伺う。真っ暗なだけで、人の気配も声も聞こえない。 気のせい??いや、声は聞こえてたしな……。 そこで、南はハッと気がついたように目を見開いた。