「あ、そーだ。これを渡すために来たんだ」 藤堂は、懐から包み紙を取り出した。 「左之さんや新ぱっつぁん、それから俺からの見舞い品だ」 包み紙を開くと、中にはおはじきの形をした色とりどりの飴が入っていた。 すごい綺麗。 南は顔をほころばせ、頭を下げた。 「それ食って、元気出せよ」 ポンと頭を撫でられ、南は何度も頷き笑った。 早く元気にならないと……。早く元気になって、お礼いわなきゃ。 南は、早く風邪を直すには、沢山睡眠をとろうと考え、眠る事にした。