南side 『え??行き先不明の恋文??』 「あぁ、屯所宛に届いたのだが、誰へのモノなのか分からぬのだ」 斎藤は真剣な面持ちで、懐から一通の手紙を出した。 『そうですか。手紙は昨晩にでも??』 「いや」 首を振る斎藤。南は、半刻前くらいだろうかと予想した。 「二週間前だ」 『そうですか。二週か、……え??』 「二週間前d『そこは聞こえてますよ』