「何所に行くつもりなの?」 『え?』 肩に手をおいた彼の顔は、満面の笑顔でした。 しかし訂正します。満面の笑顔ですが目が笑っていません。 付け足すならば、背後にサタンが降臨しています。 『あ、あの……なんでしょうか?』 「拒否権なんて君にはないけど一応言うね。一緒に屯所まで来てくれないかな?」 拝啓 現代にお住まいの、マイマザー・マイファザー。 前略 助けてください。