【完】王子様の甘い溺愛


「ん?もう一つ?……」



俯きながらそういった私に、「なに?」とわからないからか少し不機嫌な声で聞いてくる佳斗君。


顔をあげて、佳斗君を見ながら、私はにこっと微笑んだ。



「助けてくれて……ありがとうっ……」



一瞬、佳斗君が足を止めて目を見開いた。


……と思ったら、途端前を向いてスタスタと歩き出す。