【完】王子様の甘い溺愛



「当たり。……さぁ、なんでだろうな」



少し嬉しそうにしてやったりな顔をする佳斗君に、私はどこかくすぐったい感覚になる。


……嬉しい。


言わなくても、思ってる事をわかってもらえるのが、こんなに嬉しいなんて思ってなかった。


いつも気持ちも口にしないで、相手にも伝わらないで、みんな離れて行って……それの繰り返しだったから……