【完】王子様の甘い溺愛

その声はいつもと違って低くて、周りのみんなも少し驚いた様子で三人を見ていた。



「今すぐ君に同じことしてやりたいくらい……怒ってる」



ーードキっ。


佳斗、くん?



「せっかくだし……言っておくよ」



ちらっと他のクラスの子も見ながら、シーンと静まる教室でただ佳斗君の声だけが響く。