椅子から立ち上がる音と共に、私を呼ぶ……雪人の声が耳に入った。 ……え? 思わず目を開いた、私の目に映ったのは…… 「谷……け、佳斗……くん……!」 「俺の彼女に、何するの?」 私の頬を叩こうとした女の子の手を掴み、その子を鋭い目で睨みつけている佳斗くん。 どうしてこの人は本当に……いつでも、助けに来てくれるのかな…