【完】王子様の甘い溺愛


挑発するように谷内さんが言った後、私に笑顔で「ちょっと二人きりになれる場所行こうか」と言って腕を引っ張られる。


一瞬見えた雪人の顔は、何故か悔しそうな表情で……でも、それよりもとにかく、今はこの心臓の音を静めたかった。


教室を出る際も、私の顔が見えないよう歩いてくれる谷内さん。

当たり前のように握られた手。

その手の温もりが温かくて、安心して……