小学6年の頃。



「にゃ〜」


「ふふっ、可愛いね、ミケ」



ある時、俺は塾の帰り道で一人の女に出会った。


……っと言ってももちろん、話したことはおろか、相手は俺のことすら知らない全くの他人。


ただ……


……どうしても、目を奪われて仕方がなかった。