咲姫……お前、本当に男を見る目がないのかもしれない。


"ずっと見てた"


さも何年も前から愛しくてたまらなかったような響きに、歯をくいしばる。


あいつは、俺より前から……咲姫の可愛さに気づいてたんだ。

俺だけだなんて、何を自惚れしていたんだろう。